側弯症の方で脚の長さの左右差(脚長差)がある方が非常に多いため、今回はそのことについてお伝えしたいと思います。
まず、そもそも私たちは常に重力の影響を受けています。
普段立って歩いている時の姿勢が仮に崩れているとすると、特定の場所にストレスがかかってきたり、その結果として関節や筋肉などの組織に負荷がかかり様々な影響を及ぼしてきます。
脚長差があると歩いている時に短い側の足をつく際に長い側の足から落ちていくようにストレスをかける、「墜落性跛行」と呼ばれる現象を認める場合もあります。
その場合は短い脚側の腰部に圧縮ストレスがかかる可能性が高くなります。
結果として、背中や腰のハリと痛み、経過が長くなると変形していき側弯に進行していくといったことも多く認められます。
また、逆に長い方の脚に体重を移せずに、頭部を過剰にそちらへ傾けるような戦略を取る場合もあります。
その場合はそれに伴い上半身をシフトさせた結果、側弯が生じてくる場合もあるため、いずれにしても歩行を見極めた上で対処することが重要です。
側弯症の運動指導についても、やはり姿勢と歩きの評価が基本になります。
その中で日常生活の中で側弯症に伴って生じてくる背骨へのストレスを減らす方法を模索し、それを適切に指導し習慣化してもらうことが何よりも重要です。
側弯症で背中や腰といった身体に違和感がある方や、自分の体にあったトレーニング方法を知りたい方はぜひ一度ご相談ください!