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~本当に原因不明?~ 腰痛4つの原因

「8割の腰痛は原因不明」という言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

実は近年の腰痛診療ガイドラインでは腰痛の78%が原因の特定が可能と報告されました。

 

今回は非特異的腰痛(画像診断で変形などの認めないもの)のうち原因として知られる代表的な4つとその対応法をご紹介します!

代表的な4つの腰痛

1. 筋・筋膜性腰痛

 

2. 椎間板性腰痛

 

3. 椎間関節性腰痛

 

4. 仙腸関節性腰痛

1.筋筋膜性腰痛

脊柱起立筋など背中の筋肉や胸腰筋膜の動きが悪くなることで生じます。

 

重いものを持ち上げる動作、スポーツでの無理な体勢で過剰な力がかかった時に生じます。

 

前屈みなどの不良姿勢が持続しても筋・筋膜に負担がかかって痛みが生じます。

 

対処法としては、負荷のかかっている主に表層筋及び筋膜をリリースして緊張を緩和させつつ、

深層筋である腸腰筋や多裂筋を強化して表層筋が過度に働くことを防いでいきます。

2.椎間板性腰痛

椎間板にストレスがかかることによる痛みです。

長時間座ったままでいたり、前屈みの姿勢で重たい物を持とうとしたときに椎間板にストレスがかかります。

座り姿勢は立っているときより40%、座って前屈みで物を持つと275%も椎間板へのストレスが増えると知られています。

 

対処法として、椎間板への圧縮ストレスを軽減させるために、抗重力筋を鍛えて軸の伸長させるように

運動を行うことが重要です。

また、前屈みで物を持ったりしないように、物を持つときはしっかりと股関節と膝を曲げて重心を下げてから

持ち上げることが重要です。

3.椎間関節性腰痛

椎間関節へ主に圧迫ストレスがかかることによって生じる痛みです。

椎間関節への圧迫ストレスは主に腰椎の伸展や側屈と回旋で生じます。

胸の動きが悪くなることで無理に腰を反ったり、ねじったりすることで痛みが生じます。

 

対処方法として、脊柱の運動時に腰椎で過剰な代償が生じないように、

胸椎の運動性をしっかりと高めることが重要です。

4.仙腸関節性腰痛

仙腸関節が不安定になったり、仙腸関節にある靭帯が伸びてしまうことで

仙腸関節で行われるはずの上半身や下半身からの衝撃吸収がうまくできなくなることで

片側の痛みが生じ、痛みの部位を指1本で示せる場合が多いです。

 

対処法として、身体の左右差を整えることや、痛みが軽減する仙骨の動きを特定し、

その位置で安定させるトレーニングを行うことが必要です。

 

具体的には仙骨の運動は左右の仙腸関節において

うなずき運動と起き上がり運動(ニューテーションとカウンターニューテーション)をそれぞれ評価し、

どちらの運動で痛みが軽快するかを確認することが重要です。