日々何気なく行っている呼吸ですが、姿勢など身体と密接な関係があります。
呼吸が適切にできれば背骨のアライメントも整い、動作も的確に行えるようになります!
今回は知っておきたい呼吸の仕組みと機能について解説します!
呼吸と胸郭
呼吸は肺そのものが膨らんでいるわけではなく、胸郭が広がることで換気が行われます。
そのため、いかに胸郭を柔らかく保てるかが非常に重要です。
不良姿勢の影響としては反り腰などでは背面側が、猫背などでは前面側の胸郭の動きに制限が出やすいです。
また 、身体の左右差がある場合には、胸郭の広がり具合にも左右差が出ることが多く、
側弯症などのケースでは肋骨自体の変形を認めることもあります。
呼吸に関わる筋肉
主な呼吸筋は横隔膜や肋間筋、補助として頸部の筋等が知られています。
横隔膜は肋骨、胸骨、腰椎に付着し、安静時吸気の60~80%を担っています。
呼気については基本的にはリラックスして筋が緩めば行われますが、努力的に行う際は腹部の筋群が活動します。
呼吸と自律神経
呼吸と自律神経も密接なつながりがあります。
基本的には息を吸うときに交感神経、吐くときに副交感神経が刺激されます。
ストレスなどを感じると自然と呼吸が浅くなってしまうため、呼吸のリズムなどに意識を向けることで
自律神経の調整を行え、ストレスなども低減できる可能性が高いです。
なお、ピラティスでは基本的に胸式優位の呼吸を行います。
胸式呼吸で交感神経を活性化させることで、身体に活力を与え活動性が上がります。
特に普段から運動機会の少ない方や、姿勢が悪くなりやすい方、身体の重たさを感じられるような方には
ピラティスを通じて呼吸を深めていくことも特におすすめです!