側弯トレーニングとは

側弯トレーニングは世界的な側弯症の運動療法を検討する学会である「SOSORT」を参考にした、トレーニング方法です。

側弯症の運動療法を通じて、必要な筋力や可動域を高め、変形を悪化させずに向き合う方法をお伝えします。 

側弯トレーニング認定トレーナーが骨格や姿勢、歩き方の評価、問診、その他検査を通じて適切なトレーニングや生活上での注意点をお伝えします。

 

まず、レントゲン画像を確認しながらタイプ分類を行います。

構築性側弯症か機能性側弯症か、どのようなカーブのパターンであるかによって行うべきトレーニング内容が変わってきます。

また、変形の様子や背骨にかかるストレスを把握した上でトレーニングを行います。

より正確な指導をご提供するためにも可能な限りレントゲン画像の準備をお願いします。

 

※フィルムやCD-ROMなど、どのような形でも構いません。

対象

・思春期特発性側弯症

・機能性側弯症

・変形性脊椎症に伴う側弯症

・側弯症の手術後のトレーニング

・側弯症に伴う腰痛などの各種症状

・その他、脊柱の変形

初回トレーニングの流れ

➀問診票を参照しながらこれまでの経過や身体の状態についてお伺いします。

➁レントゲン画像をお持ちの方は、画像から側弯症のタイプ分類やトレーニング方針の決定を行います。

 提携クリニックもございますので、レントゲン画像の用意が難しい方もご相談ください。

③骨格特性、姿勢や動作、歩き方、その他必要に応じて検査を行います。

 評価用紙を使いながら基本的には以下の順番で実施していきます

1)立位姿勢評価

前額面(前後から見る):

肩の高さ、脊柱の左右バランス、頭の位置、肋骨の動き、骨盤の高さ、股関節・膝の位置、足のアーチ、足部の変形の有無、各部位の筋の緊張状態、背部の隆起の測定、重心の位置

 

矢状面(横から見る):

 

頭の位置、脊柱の前後バランス、脊柱の生理的弯曲の有無、骨盤の前後バランス、股関節・膝の位置、重心の位置


2)骨格特性の評価

大腿骨の前捻角の測定
脚長差の有無
関節弛緩性の有無
肋骨変形の有無、胸椎回旋可動域の左右差
股関節インピンジメント(詰まり)
の有無

頭蓋骨の形態の評価

顎関節の運動・噛み合わせの評価

 

などを行います。


3)歩行評価

歩行時の脊柱やその他各関節にかかるメカニカルストレスの分析を行います。

 

4)原因動作の再現(機能性側弯症が疑われる場合)

 脊柱の変形を悪化させている可能性のある動作や日常生活上の姿勢の再現と確認

④アセスメントに基づいたトレーニングを実施します。

 ご自宅でできるトレーニングや生活上での注意事項についてもお伝えします。

 各種機器を用いたエクササイズも実施できます。